2013年5月26日日曜日

「それはEscapismです」

心臓が押しつぶされそうである。


どんなに美味しい麦酒を飲んでも、穏やかな家族の風景を見ても
常に何かに追われている感が止むことはない。

美味しさと穏やかを感じれば感じるほど、
追ってくる焦燥感や憂鬱とのコントラストがくっきりして、妙な泣き笑い状態。

美味しいものは美味しい。
この美味しさも、一時の現実逃避でしかないのか。
いや、もはやこっちが現実だろう。と思いたい。
というか、そう思わないと、とてもこれからの人生続けられる気がしない。

いつも真面目になんてやってられね~
と言うほどに、何事もクソ真面目にしかできない不器用さは、
自分がいちばんよくわかっておる。

もっと適当に楽に考えなよ~
と言うくせに、誰よりも適当になりきれず、勝手に悶絶気味になっているのは、
他の誰でもない、この私です。

「ほんまクソですわー!」


また思い出ができる度にどんどん感傷的になっていくもんだから、
そろそろ身も心も保たないんじゃないかと思えてくる。

楽しい思ひ出に押しつぶされるか
何かに追われている感に勝手に押しつぶされるか
いったいどっちでしょうか。

「揚げたイモがこれほど美味しいとは!」
「歩くことがこれほど楽しいとは!」

言葉はなくとも、表情と動きで伝わってくるその純粋な感動は
現実逃避中の私の心に、いちいち染みてきます。

彼にとって世界は希望で溢れている!
こんなにも眩しい希望のかたまりを世に放つは家族のパワー!

先のことを思うとぶっ潰れそうになっている一方、
「この先が楽しみだ」と思わせてくれる存在に出会ってしまったので
まだ押しつぶされるわけにはいかない。いかないんだ・・・・・・・

余裕など全くない。
怖くてぷるぷる震えております。


かしこ