2015年6月14日日曜日

CHICAGOでジーンズを選ぶ彼女

きれいな外国人の女性が、CHICAGO(古着屋)でジーンズを吟味していた。

白に近いブロンドをぎゅっと上にまとめ上げた潔いヘアスタイルで、
黒いタンクトップから細くて白い腕がしゅっと伸びている。
バレリーナみたいな華奢なスタイルで、ガボっとした古着のジーンズを試着し、
鏡の前に立ちながら、あらゆる角度からサイズ感やロールアップした裾の長さを
真剣にチェックしている姿に、思わず見惚れてしまった。

あの色と質感とサイズ、彼女だからこそ履きこなせるジーンズだなーと、羨望の眼差しを向けつつ
自分は自分で、この日のお目当てである、グラミチのハーフパンツが無いかと店内をうろついた。
5年くらい前にこの店で、今もなお気に入って履き続けているグラミチを買ったので、
今回も良いものがあるかも、と期待して行ってみたのだ。

が、結局良い感じのものはなかった。
お目当ては見つからなかったけど、これが古着屋の醍醐味ってものだと、
妙な満足感と納得感を胸に抱きつつ、出口へと向かった。

そしたら例のきれいな外国人の彼女、例のジーンズに納得がいったようで、
レジでお会計を済ませていた。よかったね。


「自分に似合うものをよくわかっていること」
年を重ねるごとに、この重要度が増していく気がした。

流行しているもの、人から好まれるもの、年相応と言われるものを
正確に身に着けたからと言って、
きっとあの、古着のジーンズを履きこなす彼女のような美しさは再現できない。

自分に似合うものをよくわかっている人は、
年齢や国、時代をも越えて、いつもカッコいいし、
いつになっても飽きなくて最高なんだと思う。
そして、オイラもそういう風になりたいなと、思ったわけですよ。


かしこ。