2014年5月18日日曜日

よく行く街:高円寺

高校の頃、「古着系」と言われる、実に曖昧な系統のファッションを志していた。
そんな時、長野の片田舎で漠然とTokyo graffitiを読みながら思っていたのは、
「古着系を目指す者たるもの、高円寺に行かずしてどこへ行く」ということ。

それから上京した大学1年の夏、はじめて高円寺という街へ行ってみた。
目的は、「何かしらの古着屋へ行く」という、これまた曖昧なもの。
しかし、当時Hanjiroや新宿ミロード、ラフォーレ原宿など、
わかりやすくお洒落なものを買える場所に馴染んでいた私にとって、
高円寺という街はレベルが高すぎた。
イメージどおり個性的な古着屋はたくさんあって、
自分じゃ真似できないようなファッションで身を固めた人がたくさんいた。
けど最終的に思ったことは、「高円寺は何かお洒落そうだけど、何がお洒落かわからない」だった。


その1回以来、中央線沿いの近場に住んでいながらも、
高円寺に行くことはほとんど無かった。
その間に私は、HanjiroからRAGTAG、SantaMonica、CHICAGOへと
ありふれた「古着系」への変遷を辿りながら、大学を卒業した。



社会人1年目の秋頃、実に4年ぶりに行った高円寺では、
ちょうど高円寺フェスなるイベントがやっていた。

それから自分の中の高円寺のイメージは、「古着屋」から「商店街」に変わった。
奇抜なファッションの若者の街だと思っていたけど、
何かと旨くて安くて懐かしくて新しい、老若男女が住まう街のようだ、と思い始めた。

駅前では魚屋の店員さんが威勢の良い掛け声を響かせている。
そこに売られる魚はどれもピチピチかつ手頃な価格なので、地元民たちを中心にごった返し、
夕方には商品棚がスカスカになってしまう。すごい生活感が漂う。
商店街には古本屋と喫茶店が多い気がする。あと商店街自体の数が多い。
懐かしい感じの店も多いけど、ちょっとナウで小洒落た新しい店も増えている。
高円寺フェスとか、有名な阿波おどりもそうだけど祭り事が多い。
高円寺4大祭り以外にも、何かと商店街のお店が出店でビールや焼き鳥を売り出したり、
音楽鳴らしてわいわいやってる気がする。

結果感じたことは、「高円寺は老若男女がみんなで楽しめる、不思議な雑多感が心地よい」だった。
以来気付けば、高円寺には月2、3回のペースで行くようになっている。


そういや高円寺は、チェーン店が少ない街らしい。

参考:最先端、高円寺 | 高円寺を愛するひとへ、ビビッと通電!高円寺のWEBマガジン【Concent】



高円寺には住んでいるわけでも、土地勘があるわけでもなく、
ミーハーに楽しませてもらっている立場にはなりますが、
よく行く街として、高円寺のことを書いてみました。

しかしそもそも、よく行く街ってもの自体がかなり限られているので、
このテーマでブログ書けるのもあと何回分できるだろうと思ったりもしますが、
また気が向いたら書いてみます。


かしこ。