2015年12月27日日曜日

上高地休暇


9月に上高地に行ってきた。
我が地元、長野が誇る景勝地。

東京は残暑が厳しい中、標高約1,500mの上高地はとても涼しかった。
半袖はもちろん、薄手の長袖だけでは足りず、
風を通さないマウンテンパーカーやジャケットがないとすごく寒い。
寒いんだけど、空気が透きとおっている感じがして、とても気持ちが良かった。
ザ・美味い空気。

今回はがっつり登山をするというわけではなく、
北アルプスと梓川の谷間にある堆積平野をひたすら歩いた。いわゆるハイキング。
なだらかな道のりだから、最高に美しい山岳を眺めながら、
好きなだけ写真を撮れるのでとても楽しかった。
山 is 最高。

上の写真は焼岳。

こちらに見えるは、穂高山。
登山客に人気の山だそうで、いつか登ってみたい。


ハイキングなら、途中の山小屋風の店でビールだって飲めるぞ。
肌寒い中をもくもくと歩き、ほどよく暖まった体には、
山の水でキリッと冷やされたビールがよくしみわたる。


さらに鮎の塩焼きとか食べられるぞ。
店の敷地内に流れる川で、ついさっきまで泳いでいたやつを焼いてくれる。


ベタなこと言うけど、日頃都会で忙しなく生活していたのをいったん放っておいて、
この自然を目前にしたら、なんかもういろいろどうでもよくなったりした。


この上高地を皮切りに、2015年は山と触れ合う機会が増えたのでよかった。
これからも定期的に、山に触れておきたい。
夏生まれ山育ちなので。

かしこ。

2015年12月13日日曜日

今週のサバイバル料理(12/13)

・チキンのハーブ&マスタードソテー
・蒸しキャベツとツナのカレー風味
・ほうれん草ともやしのナムル
・にんじんとさつま揚げのキンピラ

――――――――

美味しい出汁は、動物性と植物性、そして菌類のそれぞれから取ると良い、
という豆知識を昨日教えてもらった。
言われてみれば確かに、一般的な合わせ出汁って昆布とかつお、しいたけから取ったりする。
専門的な詳しいことはわからないけど、この3種類がそろうと旨味のミラクルが起きるようだ。

ということで、美味しい出汁を使って、この冬初の鍋をやった。
鍋をつつきながら、世界さまぁ~リゾートを見た。
こたつでアイスを食べる、みたいな、冬×夏の組み合わせが最高だった。
あと、鍋にはキリン一番搾りですよね。

2015年12月12日土曜日

ジューシーな肉料理はすきですか

先日、急に思い立って、衝動的にスペアリブを焼いてみた。
味付けは、ナンプラーをベースとした甘辛のベトナム風にした。

肉料理にまつわる個人的な話をします。
まず、ふだん肉を買うとしても、小間切れや薄切り、ひき肉など
扱いやすくて手頃なものが中心。
がっつりとした肉の塊って、値段が張るし、調理工程も難解なイメージがあるので、
滅多に使うことはなかった。

逆に言うと、がっつりした肉の塊というのは、ロマンがある。
普段の食卓で気軽に扱う気は起きないけど、高級で難解だからこそ、特別感や憧れがある。
たまに、遊び半分の興味本位でステーキ的な何かを作ってみようかな、
と思い立つことがあるのだけど、まさにそのタイミングが今回だった。


頭と心はステーキの気分でスーパーに向かったんだけれど、
いざ売り場の棚に並べられたステーキ肉を目の前にしてわーびっくり。
ステーキ肉ってこんなに高いのか…豚小間いくつ買えるんだ…

一切れ分の値段に完全に怖気づいて、しばし肉売り場をウロウロした後、
スペアリブなら案外買えなくない値段だということに気付き購入。
世の中的にもスペアリブって、オシャレ料理として流行ってるっぽいし、
骨付きで見た目もガッツリしているから、遊び心をくすぐった。


ということで、完成したスペアリブ料理が冒頭の写真。
遊び心ついでに、クレソンなんぞも添えてみた。
見た目はそれっぽい。大胆かつ豪勢な肉料理って感じで、ご家庭感がないのがまた新鮮。

しかしですね、食べてみて思ったのだ。味は美味しい。
なんだけど、スペアリブめっちゃ脂っこい。
二口食べたらもういいやという気持ちになってしまった。

実際、スペアリブというのは骨がついたバラ肉の塊。
バラ肉というのは角煮とかにもよく使われているように、もともと脂肪分が多い部位だ。
だからスペアリブとはそもそも、このジューシーな脂身のうまみを味わうものかもしれない。
けど個人的には、昔から肉の脂身というのがすきではなかった。
たまに実家の食卓に角煮が出ても、脂身を取り除いてもらうよう母親に頼んでいたくらいだ。
あと母が実家で作る焼豚は、バラ肉ではなく、
比較的脂身の少ないモモ肉を使っていて、これは大好物だった。
私はジューシーな肉よりも、わりとパサっとした歯ごたえの
アッサリした肉料理のほうが好きだったんだ。


そう、そのことをすっかり忘れていた。
鶏ささみがだいすきな私には、スペアリブは合わなかった。
ご家庭らしからぬ、ジューシーで贅沢な肉料理を!と思ったけど、
やっぱりいつもの小間切れか薄切りか、ひき肉が良いな結論になった。

とはいえ見た目にも華やかな肉料理など、
普段作らないような料理に挑戦してみるのは楽しいものだ。
スペアリブを一晩タレに漬け込むという過程も、創作意欲を刺激して良い。
なので今度は、鶏胸肉を使ってジャークチキンを作るかな。
それなら脂身に胃をもたらすことなく、
見た目も味付けもがっつりとした肉料理を楽しめる気がする。


かしこ。

2015年12月6日日曜日

今週のサバイバル料理(1206)


・ピーマンのじゃこ炒め
・豚肉とエノキのすき焼き風
・にんじんしりしり
・だし巻き卵
・スペアリブのベトナム風グリル

――――――――

最近なんか気力がわかなくて、しばらく作っていなかった味噌汁。
けど昨日、ふと思い立って昆布と鰹節でだしを取って味噌汁を久しぶりに作ってみた。
いやはや、手製のだしで作った味噌汁のなんとおいしいことでしょう。
しかも、ざるとキッチンペーパーで鰹節をこすんですが、このひと手間で透きとおったきれいな黄金色のだしができる。
世にありふれたごく当たり前のこの工程の、なんと楽しいことでしょう。
久々に卵焼きを作った時の、あの感覚にすこし似ている。基本的でシンプルな手順の中に、創作意欲をくすぐる何かがある。
もちろん今回も、出来上がっただしを使ってだし巻き卵を作った。

※レシピは、いつもお世話になっているこのサイトを参考にした。
かつおだし(だし汁)の取り方/作り方:白ごはん.com


急にだるさが吹き飛んだので、だしはたっぷり作って保存しておくことにした。
家に帰ったら飲みたい分量のだしを鍋に取り、
適当な具材を一緒に煮て味噌を溶けば、温かい味噌汁が飲める。
平日の夜くらいなら、この味噌汁と豆腐、あとは何か焼き魚などがあれば御の字だろう。

しかし、いざ平日になって家に帰ると面倒くさがってしまいそうだな。休日だからこの余裕があるけれど。
世の中のサラリーマンのみなさん、普段の料理をいったいどうしてるのか。

2015年11月29日日曜日

高尾山とレイニーブルー

大学の時以来、たぶん5年ぶりくらいか、高尾山に行ってきた。
先月の赤城山に続き、2か月連続の登山。うれしさしかない。 

ちょうど天気も快晴。雲一つない空の下で登山。うれしさしかない。
しかも大学4年間、苦楽を共にした双子の姉妹のような存在の友人と共に。うれしさしかない。

彼女とは、大学時代同じ学部で、同じ講義をたくさん受けて、ゼミもサークルも同じだった。
いつも一緒に生活をしていたんだけど、卒業後はそれぞれまったく違う業界の会社に就職した。
今じゃ、普段やっている業務も、普段付き合っている人々も、行く場所も生活スタイルも、全然違う。
接する世界がこれだけ違ってしまったけど、今でも会ってしまえば大学時代に戻ります。

写真を撮る私と彼女と、知らない人の影。


しかし紅葉シーズンの高尾山、人が多かった。
行き交う人をぼーっと眺めながら、友人にロッテのアーモンドチョコをあげようとしたら、
手が滑って全部ぶちまけたりして笑った。

駅周辺とケーブルカー、山頂の見晴台は混雑していたものの、
登りは稲荷山コース、下りは3号路と、トレッキングシューズ必須のコースを選んだので、
歩く道のりはあまり混んでいなかった。

高尾山周辺も、だいぶ発展したようで、
前回来た時はなかった新しいお土産屋や飲食店がたくさんあった。
駅直結の温泉施設もできていて、我々も登山後に入浴してきた。
温泉後には、生ビールも飲んできた。

秋は登山と温泉と生ビール。ぜひ。

少しほろ酔いの中、京王線の電車にて友人が
「なぜかさっきからずっと、頭の中でレイニーブルーが流れて離れない」
と言ったものだから、自分の頭の中でもずっとこの曲がループしていた帰り道。




最強の土曜日であった。
いろいろあるけど、がんばれ我々。

かしこ。

今週のサバイバル料理(1129)

先月に続き、今月も登山してきた、昨日。やはり山は最高。
疲れたけどなんとか気力を振り絞り作った、手抜き気味の、今週のサバイバル料理。

・鶏ささみとブロッコリーのハーブ焼き
・きんぴらごぼう
・小松菜と油揚げの胡麻和え

――――――――

全然関係ないけど、この写真は、地元にある沖縄料理屋で撮ったやつだ。
地元に帰った時には、家族とよくこの店に行っている。
気付けば今年も終わりが近づいて、また地元に帰るのが楽しみな時期になってきた。

2015年11月23日月曜日

寿司カラオケ銭湯カレー

何かのドラマか映画の撮影が行われているような様子を横目に、
目の前の焼き鳥屋、壁面の絵柄が変わった気がするなーとか思いながらCHIMAYを飲んでいた。
最初、この「CHIMAY」って何て読むのかわからなくて注文ができず、
ふつう大人だったら外国のビールの銘柄くらい当たり前のように知っているものなのか?
と、恐れおののいた思い出がある。
CHIMAYを飲んでいた、なんて大層格好つけた台詞だなと今でも思う。

話は代わって、先日3か月間続けていたApple Musicの無料期間が終了した。
ひとまずこのお得な期間のうちは使ってみようと思い、従来のTSUTAYAレンタル生活を中断し、
聴きたい音楽があればApple Musicでダウンロードして、iPhoneで再生するようにしてみた。
便利だなーと思ったけど、無料期間が終わった途端に、
これまでダウンロードして聴き込みつつあった音楽がするりと自分の手元から消えてなくなり、
何事も無かったもののようになってしまう、この感じがなんだかやたらあっけない。
このあっけなさと隣り合わせの状態のまま、毎月980円払い続けるのはなんだかなーと思い、
結局CDからiTunesに取り込む元のスタイルに戻すことに決めた。

余談だけど、今までiTunesで曲を購入したことがなくて、
これも、データの送受信だけで曲を再生することに、あっけなさを感じるからからかもしれない。
好き好きのある話だから何でも良いとは思うけど、個人的には音楽をひとつ聴くにしても、
ケースを開けて、CDを手に取り触れるっていう行為が欲しいんだと思う。
それは中高生の頃のあの感覚が忘れられない、というのもあるんだろうな。
早く聴きたくてソワソワしながらも、そっと慎重にCDを取り外す感じとか。

ということで、少し久々にTSUTAYAにCDを借りに行った。
絶対あるだろうと確信していたZAZEN BOYSがなくて面食らった。
なんか、kimochiが聴きたい気分だったので残念。
それこそiTunesとかで確実にダウンロードすればよい、という話なのかもしれないけど。

そんな前置きはこれくらいにしておき、
今週は寿司とカラオケと銭湯とカレーを楽しむという最高の休日だった。
それだけ言いたかった、はずだった。

かしこ。

今週のサバイバル料理(1123)

休日は、よく行く青果店のBGMに聞き耳を立てるのが日課なのだけど、
今週は久々にジュディマリのそばかすが流れてた。

それだけじゃおなかがすくわ、今週のサバイバル料理。

・豚肉とキャベツ、舞茸のゆず胡椒煮
・さつま揚げのキンピラ
・薩摩芋と鶏ひき肉の甘辛炒め

――――――――

ランチでやってる生姜焼き定食がおいしかった居酒屋、
BGMでBlurのSong2が流れてたり、他にも個人的に思い出深いお店だったのだが、
先月末で閉店してしまった。

来週は生姜焼きを作ろうかな。

2015年11月22日日曜日

「東京」という名曲

「東京」というタイトルの曲には、名曲が多い。
これは特に珍しい指摘ではなくて、もはや今更感のある話かもしれない。

「東京 名曲」と検索すれば、インターネット上でも同テーマの記事がいくつも見つかる。

とはいえ、どうしても自分の口からも言わせてほしかった。
「東京」というタイトルの曲には、名曲が本当に多い。

ちょっとマイベスト東京ソングをピックアップさせてください。



2014年 きのこ帝国 「東京」
東京で出会った、近くて遠いところにいる誰かを思いながら聴きたい、
若く力強く、切ない東京ソング。




2009年 口ロロ 「Tokyo」
忙しなく電車を乗り降りしてるだけ、単調に思えた日々も、
ふと振り返ればいろんなことがあったし、大事なものに出会っていた気がする東京ソング。




1998年 くるり 「東京」
上京したらなんかうまくいかなくて、でもまあうまくいっている素振りをしてみて、
大事なことも忘れかけたけど、やっぱりちょっと前を向こうかなと思える東京ソング。


東京って、何かしらの夢を少なからず抱えながら出てくる場所で、
そういう人が自分以外にもたくさん出てきては去っていって、また新しくやって来るし、
いろんなものと忙しなく出会い別れていると、自ずと無数のドラマが出来上がっていく。
将来、仕事、恋愛など、東京に暮らす人が通ってきた物語の定型を絶妙に表現しているものが、
「東京」というタイトルの曲には多いと思う。

と、偉そうに書いたけど、現在進行形で東京に出てきて暮らしている自分としては、
これらの曲にひたすら共感し、心がシクシクとして物思いに耽ってしまうので、
客観的に見られていない状態ではあるのだけど。

かしこ。

2015年11月15日日曜日

広島タイポ散歩

広島に行ってきた。
八丁堀周辺を散歩しながら、目についた看板とタイポグラフィの写真を撮った。


ファッショナブルな若者向けの店の隣に、物怖じせず佇むアカデミックな本屋。

ローソンの青と赤に映えるPIZZERIAの文字。
トマトソースとモッツァレラチーズを彷彿とさせる。


カレー色の看板とコロンとした文字がかわいい。
トッピングにゆで卵のせる感じの、老舗っぽいカレーが味わえそう。


テントをモチーフにしたデザインがかわいい。店もテントっぽい。
寿司とワインを楽しめるらしい、今風のおされな店構え。


コラボレーション。


新幹線に乗り、広島駅で降り、路面電車に乗って八丁堀あたりの繁華街に寄ってきたんだけど、
そこは都会だった。

老若男女が闊歩する大きな商店街に、賑やかなネオンと眠らない繁華街、
代官山を思わせるような洒落た路面店が並ぶ通り。
路面電車では、中学生男子2人組がiPodでゲスの極み乙女。を聴きながら
そのメロディーとメッセージ性について談義している。
そんな都会、広島中区には良いタイポグラフィもたくさんあった。

楽しい旅でした。


かしこ。

今週のサバイバル料理(1115)


結局、おいしいと感じるごはんとは、
それを食べるシチュエーションがけっこう重要だったりするのでは、
とか思ったりしながら、シチュエーションもくそもない、今週のサバイバル料理。

・厚揚げの麻婆豆腐風
・ほうれん草と油揚げのおひたし
・アスパラガスとウィンナーのレモスコソテー
・なめたけ

――――――――

可能であれば、今週は途中で舞茸を使った何かを作りたい。可能であれば。
あと、先週行った広島でお土産に買ったレモスコが、良い仕事をしてくれそうでうれしい。

2015年11月3日火曜日

今週のサバイバル料理(1103)


飛び石連休と、今週のサバイバル料理。

・筑前煮
・油揚げの青椒肉絲風
・ブロッコリーとチョリソーの胡椒炒め

―――――

先週使いきれなかったピーマンは、無事に青椒肉絲的なものになった。
冷蔵庫の余り物処理しました感丸出しの料理だな、全体的に。

久々に焼豚とか、凝った料理も作りたいもんだ。
ひたすら鍋と向き合いながら気付いたら日が暮れて、
出来上がった頃には疲れて眠くなって寝たい。

2015年10月31日土曜日

今週のサバイバル料理(1031)

先週の土曜は山に登ってきた。

ので、久々に全身の筋肉を酷使したため、とても料理をする気力がなかった。
さらに翌日の日曜は、すり鉢でガラムマサラを作っており、
もう使える筋力は酷使し皆無だったので、常備菜ゼロ状態で1週間を幕開けすることとなった。

が、ちゃんとしたご飯が食べたい、という欲求のもと、平日の途中何とか気力を振り絞り、辛うじて作った今週のサバイバル料理がこちら。

・ひき肉とゴボウのキンピラ
・鶏肉とズッキーニのハニーマスタード焼き

本当はピーマンのおかか醤油炒めも作りたかったけど、完全に気力を喪失して出来なかった。
使いきれなかったピーマン、今週末何かしら処理しなければと思っている

2015年10月18日日曜日

LAのガレージ・ロック



今気に入って聴いているバンド、Fidlar。
アメリカLA出身のガレージ・パンク・バンド。

今年発売されたアルバム「Too」の1曲目、「40oz. On Repeat」をラジオで聴いて気になったので、
Apple Musicでダウンロードしてみたんだけど、全曲とても良かった。
けたたましいサウンドやシャウトもあり、疾走感のあるやんちゃな曲調ではあるけど、
温暖なLAの陽気さがあり、ポップで小洒落たメロディーも心地よく感じられる。

そして冒頭で上げた「40oz. On Repeat」のMVがおもしろい。
いろんな有名アーティストのパロディが含まれているっぽい。ジャミロクワイとか。

スケボー少年にぜひオススメしたいバンド。たぶん。そんな気がする。

FIDLAR『FIDLAR』インタビュー | ロック&クラブ・ウェブマガジン:iLOUD

今週のサバイバル料理(1018)

今週のサバイバル料理。

・きんぴらごぼう
・ほうれん草のおひたし
・オクラと茗荷の甘酢漬
・椎茸の含め煮
・鶏ささみの香草焼き

―――――

疲れたり落ち込んだりして帰宅した夜でも、
手作りのおかずが冷蔵庫にあれば、体も心も少し救われる。
明日からの1週間を生き延びるため、
毎週日曜にラジオを聴きながら無心でこしらえる料理(サバイバル料理)を記録。

基本的には、お弁当に詰められるような常備菜を中心に、主菜となるおかずを一つか二つ。
主菜はすぐ尽きるので、週の途中で作り足すことになる。
が、だいたい平日は気力も体力も喪失しているので、
"常備菜 and (豆腐 or そうめん)"生活になる。


あまり気張らず程よく手を抜いた料理が多いけど、
気分転換になるから毎週必ず何かしら常備菜を作っている。
ので、せっかくだからブログっぽく記録をつけてみようかなと思ったのだ。
けど料理の写真は載せない。
写真うつりを気にし始めたら、毎週作るのが疲れそうなので!
ちなみに上の写真は冷蔵庫の様子。サメのマグネットは包丁研ぐやつ。

かしこ。

2015年10月12日月曜日

谷中銀座周辺

台東区~荒川区あたりを散歩してきた。

基本が出不精なもので、出掛けても行動範囲が普段住んでる場所の沿線5駅の範囲くらいなのですが、
せっかく連休だったし、たまには遠出でもしてみようかと思って行ってみたのが千駄木。
谷中銀座など、有名な商店街があり下町の雰囲気が味わえるということで行ってみた。
さすが人気の商店街なだけあって、買い物しているのは地元の人というより観光客がほとんどのように見えた。

谷中銀座商店街を通り過ぎて、日暮里駅方面まで歩いてみた。

道中、タイポグラフィ好きとしてはたまらない、
レトロなパン屋や酒造会社の看板があってテンションが上がった。
そのまま日暮里駅を通り過ぎ、何となく野生の感覚でぶらぶら散歩を続けた。
日暮里は繊維街として有名なようで、生地やボタン、ミシンのお店がたくさんあった。
大正時代、浅草方面で営業していた繊維業者が日暮里方面に集団移動してきたのがきっかけらしい。
手芸好きの人か、未来のファッションデザイナーが買い物に来たりするのかしら。

日暮里繊維街を抜けて、さらに鶯谷まで歩く。
ここにて今回の東京散歩は終了。よく歩いた。
谷中銀座で食べたイカ焼きと生中のおかげで満腹だったので、
帰りの電車は爆睡してしまった。

そしていつもの街に戻って、いつもの商店街を歩いた。
歩きながら、谷中銀座や繊維街の雰囲気も良かったけど、
やっぱりこの生活臭が漂ういつもの商店街のほうが落ち着くなーとか思ったりした。

これまた出不精に拍車がかかりそうですが、
また気が向いたら、まだ行ったことのない駅や商店街に赴いてみようと思う。
散歩は気張らず、思いついた時だけふらっと行くのが自分には丁度良い。


かしこ。

2015年10月4日日曜日

渋くて泣ける新世代ロックユニット



久しぶりに音楽ネタを。

行かなかった今年のフジロック、東京で涙を流しながらラジオで出演者の生演奏を聴いていたのですが、
ラジオを聴いて知ったのが「GLIM SPANKY」。以下、公式サイトより引用。

ロックとブルースを基調にしながらも、新しさを感じさせるサウンドを鳴らす、男女2人組新世代ロックユニット。
ハスキーで圧倒的存在感のヴォーカルと、 ブルージーで感情豊かなギターが特徴。
ライブではサポートメンバーを加え、東京都内を中心に活動中。
自分よりも年下の若い二人組です。
が、平成生まれに思えないほどサウンドが渋くて、どこか懐かしさを感じさせる。
けれども、思春期から大人になる過程のリアルな心情を描いた歌詞は、
渋いサウンドと妙に合っていて、今10~20代の若者から圧倒的な支持を集めているという。

あとで知ったんだけど、GLIM SPANKYの二人は長野出身のようだ。
同じ長野県から上京した身ということで、妙に親近感を覚えてしまった。
帰省して東京へ戻るときの電車の中でも聴いたりするんだけど、もれなく涙が出る。
本当はずかしい話ですが、最近涙もろくてだめだ。

何歳になっても、上京した時とか、大人になりかけた時期のことを思い出すと、グッとくるものがあるんだよな。
不安と希望が入り混じった若いあの頃の気持ちを、
GLIM SPANKYのハスキーボイスとギターサウンドは鮮明に蘇らせてくれます。

好きなものは何ですか



最近、「好きなものは何?」と聞かれる機会が、たまたま立て続けにあったんだけど。
いざ何が好きかと問われると、改めて自分は何を好きだと言えるのかがわからなくなって、
毎回この質問に対して即答ができずにいる。
これは今に始まったことではなく、前からそうだった。

たとえば「好きな食べ物は何?」という質問。
これがすぐに答えられなかった。
こんなベタな質問も久々にされたけど、
こんな子供でも答えられるような質問に答えられなかったのは、自分でもびっくりした。

基本的に食べ物の好き嫌いがない。
特別舌が肥えているわけでもないので、基本何でもおいしいと思うし、
何かをまずいと思うことは滅多にない。

とはいえ、すべての食べ物に対して同じ程度のおいしさしか感じない、ということはない。
あまりのおいしさに思わず笑みがこぼれたり、しばらく放心状態になったり、
一生心に残っているおいしい食べ物、という存在は自分の中にもある。
あの旅行で食べた鶏肉とか、あの離島で食べた海鮮の網焼きとか、母の作った煮豚とか。
ただ、「好きな食べ物は何?」の質問の答えとなるような
ある一般的なカテゴリの食品や料理名となると、なかなか思いつかない。

結局苦し紛れに答えたのが、豆腐とそうめん。
これは間違いなく好きで、毎日のように食べている。
なんだけれども、「好きな食べ物は何?」の答えとしてはふさわしくない気がする。
なんというか、食べ物としては日常的すぎるし、
「好きな食べ物は何?」という質問の答えに期待されているであろう面白味というものがまったくないからだ。

あまりにも答えに悩んでいたものだから、
「めっちゃ仕事がんばったあと、ご褒美に食べたいものは何?」
と、ざっくりした質問をかみ砕いて質問しなおしてもらったにも関わらず、やはり答えられなかった。
いちおう頭の中に思い浮かんだ答えはあったのだけど、
「仲間と乾杯して飲むビールと冷や奴」みたいなものだったので、
こんな答えを期待されているわけあるまいし、これじゃないよなと思いなおして、口には出さなかった。

他にも趣味は何だ、好きな音楽は何か、みたいな質問をされた時にも、
やはり自信を持ってできる回答を瞬時に思いつくことができなかった。
趣味とか好きなもので言えば、音楽鑑賞とかテレビ、コーヒー、写真とか、あるにはある。
が、あまりに日常的に行い過ぎていて、改めて誰かを相手に語るにはとてつもなく面白味がない気がする。
その面白味のなさが申し訳なくて、質問されても口ごもってしまうことが多い。


こう振り返ってみて思うのは、
問題は自分の好きなものがわからないことではなくて、
自分の好きなものをおもしろく語る能力がないってことなんだろうな。

あと基本的に好きなものが思い出や環境込みであることが多いので、
ともなると余計におもしろくエピソードを語ることが求められるだろうから、なおさら黙りがち。

話が下手くそなのは今に知ったことじゃないのだけど。


かしこ。

2015年9月13日日曜日

阿波おどりを見ると泣きそうになる

8月末、高円寺の阿波おどりを見に行ってきた。

記憶が曖昧なんだけど、たぶん去年も見に行ったと思う。
けど記憶が曖昧なものだからすっかり油断していて、
電車から降り立った瞬間、駅のホームから改札までの道のりが激混みの状況を
しかと受け止める心の準備ができておらず、アワアワした。

例年、2日間で100万人がやってくるというから、さぞごった返すのだろうと
思ってはいたはずなのに、完全に普段行くような気軽な気持ちで行ってしまった。びっくりした。

とはいえ、無事街に降り立つことができまして、
まずは北口目の前にある「東京屋」という輸入食品屋を目指した。
東京屋は高円寺でお祭り事があると、毎度店の前でヒューガルデンの生を売っているのでいつも買いに行っている。
他にも、ドイツソーセージみたいなものやパエリアなど、
輸入食品屋ならではの食べ物や料理をテイクアウトで買うことができたりするのでとても良い。
年季が入った店構えの中に、やんちゃなPOPが多いのも楽しいロックな店です。


そんな具合で、各商店街がここぞとばかりに気合を入れて売り出している露店の
ビールや食べ物を楽しみながら、阿波おどりを眺めていたんだけど、
なんでか昔から、阿波おどりを見ると涙が出そうになる。じわっと涙が浮かんでくる。

阿波おどりしてる人ってみんな笑顔ですごく楽しそうなんですよ。
そして指先とか足の先までピシッと伸びていて美しい動きをしている女踊り。
時折リズムを変える太鼓や尺八などの鳴り物。
それに合わせてダイナミックに動きをアレンジする男踊り。
大人に混ざって、たどたどしくも誇らしげに踊る子どもたち。
それをまた笑顔で眺め、掛け声をあげる観客たちとか、
そのすべてをひっくるめて「ああ、これぞ人間だ」という気持ちになる。
すると泣けてくる。
あの感覚はなんなんだ。
前世に何かあったのか。


今年は雨が降ったり、ほぼずっと曇り空の中での阿波おどりだったけど、
気温も涼しかったから、踊っている人にとっては過ごしやすかったと思う。
楽しそうに踊っている人とそれを眺める街の人の様子を目の当たりにでき、
わたくしも大満足でございました。

夏のクライマックスに街が踊る(公式キャッチコピー引用)。
また来年も阿波おどり見に行こう。そして泣こう。


そういえば日曜はなぜか御神輿もやってた。
こちらも負けじと盛り上がっていた。


かしこ。

2015年8月30日日曜日

日間賀島の多幸

先日、ふと思い立って、日間賀島に行ってきた。
愛知県知多郡にある離島で、フェリーで10分かからず行ける。

日間賀島はタコが有名で、ドラマ「孤独のグルメ」で井之頭五郎が焼タコを食していたりする。
串に刺したタコを網であぶって、醤油ダレをつけたシンプルだけど美味すぎる焼タコ。
ビールが合わないわけない焼タコ。

夏には泳げるビーチもある。ここはフェリー乗り場から少し歩いたところにあるサンセットビーチ。

ちょうど夏休みシーズンということもあり、海で遊んでいる人が多かった。
愛知の人が週末さくっと遊びにきたりもするのかな。
程よく賑やかでのんびり海を楽しめそうな良い雰囲気だった。
もうこの夏は海行かないかなーと思っていたけど、図らずも海の空気を味わえて良かった。


フェリー乗り場の周辺は、ビーチや食堂やお土産物屋、民宿があるくらい。
とてもこじんまりとした島だけど、今度は泊まりで行ってみたいなーと思った。
食べ物がおいしいし、自然がきれいだし、落ち着いた雰囲気なので、
のんびり釣りをしたり散歩したりサイクリングをしても楽しそう。
ふと思い立って行って良かった、日間賀島。


そういえば、「多幸」と書いてタコと読むことを知りました。
多幸、すごく良い名前じゃないですか。ハッピー感がすごい。


かしこ。

2015年8月21日金曜日

メイクサムノイズ

気付いたら8月も半ばだし、お盆の時期も終わってしまった。
気付いたらもう木曜日だし、今週が終わってしまう。

気付いたら学生じゃなくなってから数年が過ぎ、それなりに大人っぽい年齢になった。
けど、いまだにいつかの反抗期のように
「めんどくせーな、うるせーな」と頭の中で世間に悪態つきながら、
耳の中にパンクロックなどを鳴り響かせたりするから、
いい年してまだまだたいへんなガキだなーと、我ながらうんざりしたりする。

前何かのテレビで松岡修造さんが言っていたんですけどね。
いやだなーめんどくさいなーってことがあったときは、
「よっしゃーーーーーめんどくせーーーーーー」
って叫ぶと良いらしいですよ。

だから叫ぼう、イエーイ、Make Some Noise~~~!!!!!!!


本日は以上です。


かしこ。

2015年7月26日日曜日

苗場とラジオ


今年もフジロックが開催されました。

もちろんわたくしめも苗場に行きました!!!!!
と言いたいところですが、行きませんでした。
なんか今年は快晴だったようで、うらやましいなあ。うらやましいぞー。

さて、上の写真は2年前のフジロック2013、今はなきオレンジコートの様子でございます。
そう、今年からオレンジコートが廃止されてしまったようで、跡地はサッカー場になってたらしい。
ちょっとさみしいな。
ここでは踊っている人たちを横目に、
椅子で腰掛け無心でただひたすらアサラトの練習をしていたっけな。

ちなみに2年前のフジロック、1日目の金曜は晴れてたんだけど、
2日目からは午前中の一時だけ晴れたものの、午後からはずっと雨。
夕方になると土砂降りでどうしようもなく体力奪われて、
トリのカール・ハイドやビョークも聴かずに会場を後にしまして、
宿に戻りずぶ濡れの服をハンガーにかけて寝巻きに着替え、
テレビを見ながらコンビニで買った缶ビールや枝豆をいただき、
ゲラゲラ笑ってた思い出があります。



雨上がりの夕焼け空が、不気味なほど見事なピンク色だったのが印象的だった。

と、そんな感じで、ちょっとセンチメンタルな気持ちを胸に抱きながら、
見事に晴れたフジロック2015への未練を残しつつも、今は良い時代。

interFMやJ-WAVEが苗場の現地から生放送してて、
出演アーティストの生インタビューを放送したり、早速ライブ音源を流してくれるから、
在宅でもとても楽しめている。いや、本当は現地に行けたらいちばん良かったんだけど。
行きたくてたまらなくて心で泣いたけど。

でもこうして、ラジオで音楽をガンガン聴きながら
片付かなかった仕事に手をつけて休日を過ごす感じは、
MTV見ながら受験勉強していた学生時代を思い出しますなー。
これもまた趣深さがある。だから良しとする。


といったところで、あまりにも夏日(ビール日和)だったから、
さくっと近所の街に集合してビールを飲みに行きました。
苗場で踊っている人々に負けじと、東京の街でビールと寿司を嗜んでやったぞ。
どうだ、どうでもいいだろ。


はい、来週もがんばります。


かしこ。

2015年7月12日日曜日

冷やし中華は始まるのか

これ去年の夏の写真だけど、つい先日同じ場所を通りかかったら
ラーメン屋のほうが無くなってしまっていたようだ。
何か違うオシャレそうなお店になっていた、気がする。
昨年の今頃はこの店でも冷やし中華を始めていたのに、
今年はもう始まらないのだなーと思った。


話は変わって昨日、渋谷のとある居酒屋に行った。
週末なんかはよくDJイベントをやったりしているようで、
人生の先輩(DJ)が行きつけということもあり、誘ってもらって今回行ったのは2回目だった。
テーブル席が4つほどの小さな店内、あとはカウンター席と、その横にターンテーブル。
粋な音楽を聴きながら、燻製や煮込みなどのおいしい料理と、
ラガービール(赤星)や三岳などのうまいお酒をまったり味わえる、落ち着いた雰囲気のお店で、
今年オープンから13周年を迎えたらしい。
渋谷という、最先端のトレンドが忙しなく行き交う街で、
10年以上もお店を続けるのってすごいことだと思った。
初めて行ったのは確か去年の夏が終わった頃。
今年も来れて良かった。また行けたらいいなー。


話が全然うまくまとまらないのですが、
また来年同じような夏を迎えられるかもわからないので、
チャンスがあるうちに行きたい場所には行っておきたいし、
思い立ったら冷やし中華は食べておこうと思う。


かしこ。

2015年6月14日日曜日

CHICAGOでジーンズを選ぶ彼女

きれいな外国人の女性が、CHICAGO(古着屋)でジーンズを吟味していた。

白に近いブロンドをぎゅっと上にまとめ上げた潔いヘアスタイルで、
黒いタンクトップから細くて白い腕がしゅっと伸びている。
バレリーナみたいな華奢なスタイルで、ガボっとした古着のジーンズを試着し、
鏡の前に立ちながら、あらゆる角度からサイズ感やロールアップした裾の長さを
真剣にチェックしている姿に、思わず見惚れてしまった。

あの色と質感とサイズ、彼女だからこそ履きこなせるジーンズだなーと、羨望の眼差しを向けつつ
自分は自分で、この日のお目当てである、グラミチのハーフパンツが無いかと店内をうろついた。
5年くらい前にこの店で、今もなお気に入って履き続けているグラミチを買ったので、
今回も良いものがあるかも、と期待して行ってみたのだ。

が、結局良い感じのものはなかった。
お目当ては見つからなかったけど、これが古着屋の醍醐味ってものだと、
妙な満足感と納得感を胸に抱きつつ、出口へと向かった。

そしたら例のきれいな外国人の彼女、例のジーンズに納得がいったようで、
レジでお会計を済ませていた。よかったね。


「自分に似合うものをよくわかっていること」
年を重ねるごとに、この重要度が増していく気がした。

流行しているもの、人から好まれるもの、年相応と言われるものを
正確に身に着けたからと言って、
きっとあの、古着のジーンズを履きこなす彼女のような美しさは再現できない。

自分に似合うものをよくわかっている人は、
年齢や国、時代をも越えて、いつもカッコいいし、
いつになっても飽きなくて最高なんだと思う。
そして、オイラもそういう風になりたいなと、思ったわけですよ。


かしこ。

2015年5月31日日曜日

夏育ち

夏がすきだ。

夏生まれ」というタイトルのブログを去年書いたので、
今年は「夏育ち」というタイトルで、夏への愛を語っておこうかと思う。
まだ5月だけど。

今週は暑い週末だったので、外でビールを飲むことにした。
高架下の焼き鳥屋で、ビールケースをテーブルにした屋外の席に座り、
大きめのジョッキに入った生ビールをいただいていた。

隣の席は家族連れ。大人たちがレモンサワーを度々注文している横で
子供たちは瓶のコーラやカルピスをぐびぐび飲み、唐揚げや焼きそばをぱくぱく食べている。
Tシャツ短パンの大人と子供。昼間から好きな飲み物を好きなだけ飲んでいる。

レモンサワーを飲んでいる、隣の大人の一人が言っていた。
「子供の頃に、大人に連れられて居酒屋に行った記憶って、すごくよく残ってるんだよね」
なるほど、そうなのか。

私自身は、子供の頃に居酒屋に行った経験はまったくなかったけど、
幼心にも「居酒屋」というものには、妙に憧れを抱いたものだ。
お米を食べずに、唐揚げとかポテトフライをおなか一杯食べられるなんて、
こんなロマンチックなことがあるだろうか、と。

そんなロマンチックな体験を、存分に味わっている隣の子供たちが羨ましくなった。
きっと彼らも大人になってから、思い出したりするのだろう。
子どもの頃に両親たちと高架下の焼き鳥屋に通い、
父親がレモンサワー片手に「子供の頃に~」と語っていることも話半分に、
焼き鳥を箸からすべらせて、Tシャツと短パンがベタベタになったことなんかを。

そんな今年初の、夏の風景だった。

まだ梅雨も明けてないわけですが、今後本格的な夏になった頃にはまた、
「夏好きな奴はだいたい友達」というタイトルで夏の様子をブログに書こうかと思う。


かしこ。

2015年5月23日土曜日

ジャックパーセルを買った

もはや定番スニーカーの代表格、コンバース・ジャックパーセル(白)を先日買った。

ずっと履いてたコンバースのスキッドグリップ(白)が
車道の油がまじったような泥水がはねてダルメシアン柄になってしまったので、
思い切って新しい白スニーカー買おうと思い、購入した次第です。

ジャックパーセルといえば、ニルヴァーナのカート・コバーンが愛用していたことでも有名で、
グランジファッションには欠かせないアイテムだったりするそうだ。
なんていう状況も、カート・コバーンにとっては非常に不本意なことなのかもしれないけど。

(参考: カートコバーンの遺書を詠む



(これはジャックパーセル履いてないっぽい)


カート・コバーンの話じゃないけど、
「少数派」とか「オルタナティブ」であるからこそカッコよくて価値があったものが、
みんなに憧れられて、大量に消費されるようになったことで、
いつの間にか少数派ではなくメインストリームとなり、
何だかダサいもののような気がして困惑する、ということは現代ではよくあることだと思う。
前にもそんなようなことをブログに書いた。

だから皮肉なことに、他には無い独特の個性に自己を見出そうとしたのに、その点で既に突出していたカリスマモデルをみんながみんな真似するようになるもんで、結局同じようなニット帽にニューバランスのスニーカーを着こなす女子が大量に街中を闊歩するようになるという。
シティボーイ&ガールが街へ歩き出す

これ1年以上前に書いた話だけど、
今見事に「POPEYE(笑)」、「シティボーイ(笑)」、「ニューバランス(笑)」だもんなあ。

少数派でイケてたものが大衆化すると、
「(笑)」が付いて周囲から冷やかされちゃうもんだから、
現代は何とも冷酷な時代だ。
好きなものも素直に好きだと公言できないのは非常に生き辛い。


ただ、ジャックパーセルをはじめコンバースのALL STARやVANSのERAなどは、
もはや単なる流行ではなく定番の域に達しているのではなかろうか。
誰でも気軽に手に入れられるし持っている人もたくさんいるけど、
「かぶるのも当たり前だわな」くらいの気持ちで細かいことは気にせず、
わりと履きやすいスニーカーだと個人的に思っている。

っていう気分で、あんまり気にせずにジャックパーセルを買ったんだけど、
とはいえ今もきっと「あ、ジャックパーセル(笑)」とか冷やかされることも無くはないんだろうな。
でもそんなのキリがないし、好きなものは好きなんじゃボケ、って話なので、
肝を据えて自分が好きな物事を楽しむのが精神衛生上良さそうです。
「(笑)」をつけたがる輩は放っておくに限る。


しかし私も典型的な現代人ゆえ、「(笑)」の冷やかしには日々びくびくしながら生きているし、
全然かっこつかないけど、こういう社会もじっくり見渡してみるとなんだか滑稽ですな。


かしこ。

2015年5月17日日曜日

ファンキー母



母が誕生日プレゼントにGREEN DAYのアルバムを買ってくれたことある。


自分で言うのもあれだけど、うちの母はイカしている。
先日は母の日だったので、今回は母の自慢をしたいと思う。

母は若かりし頃、ビートルズに青春を費やしていた。
私がGREEN DAYに青春を費やしていたのと、同じように(たぶん)。
実家にはビートルズ大辞典、みたいなタイトルの、青い林檎が表紙の古い本があった。
いつかの母の誕生日には、こんな古本をプレゼントしたことがある。



趣味は絵描き。ポップなイラストから油絵まで何でも描きこなし、
美術センスがあったものだから、学校の先生にはよく褒められていたんだ、
と、私の祖母は何度も何度も娘の自慢を嬉しそうに話してくれた。

母の実家は珈琲屋を営んでいたこともあり、コーヒーを淹れるのが昔から得意だった。
長野の人間なので山登りがすきだったりして、ふらっと登山に出かけて、
自前のガスバーナーでコーヒー淹れて飲みながら、山の風景をスケッチしていたという。
ビートルズ以外にもジャズを好んでおり、たぶん珈琲屋でもBGMとして流していたのであろう
古いレコードがいくつか、うちの実家の本棚に今でも残っている。


母と父が付き合っていたころ、二人はよくスキーデートに出かけていた。
デートの時、父は古びたシビックに乗って母を迎えに来てくれたらしい。
古すぎて変な音がする車だったから、父が来たことはすぐにわかったらしい、
というエピソードを聞いたことがある気がする。うろ覚えだけど。


結婚前後、母は雑誌オリーブを読んでいたらしい。
いわゆるオリーブ少女だったということだ。(少女という年齢ではない、と言ったら怒られるかしら)
私が生まれた頃の古いフォトアルバムには確か、
小柄な母がデニムのオーバーオールを着て赤ん坊の私を抱いている写真があった気がする。
わりと年齢不詳な見た目もあってか、昔も今も自由にファッションを楽しんでいた印象はある。
そういや、母が高校の頃だかに買ったというタータンチェック柄のタイツを
私が高校生の頃にもらったことがある。
いまだに破れることなくばっちり履ける状態なんだけど、
さすがに個性的過ぎて、高校以来履いていない。


私が小学生の頃、いきなりスケボーキングのアルバムをジャケ買いしてきた母。
家族でドライブしてる時にもよくスケボーキング流してたけど、
幼心になんかヤバい音楽聴いてるのでは、と思ったものだ。
真心ブラザーズとかミスチルとかMonkey Majikなんかも聴いていたけど、
いつの間にかビョークを聴き始めたり、最近は坂本慎太郎(ゆらゆら帝国)を好んでいる。
このエピソードは、私のバイト時代の仲間からはとても好評だったのだけど、
そのことを母に伝えると、照れつつも嬉しそうにしていたものだ。


これは完全に自己満足というか、ある意味自画自賛でしかないかもしれないけど、
上述のエピソードもあり、うちの母はイカしていると思っている。
これからも独自のセンスで、人生を楽しんでいってほしいし、
私も母のように、いつまでも若々しく好きなことを無邪気に楽しんでいけたらな、と思う。
お母さん、いつもありがとうございます。

かしこ。

2015年4月26日日曜日

週末に筍を茹でた


卑下人間の極みみたいな最低な生活をしばし続けていたけど、なんとまあ単純なことに、気温が暖かくなりおいしいビールが飲めたおかげで完全復活した。


自己満足でしかないのですが、今週末の様子はブログに書くことにします。


まず、新宿の東急ハンズで新しいフライパンを買った。
料理初心者に妙な安心感を与えてくれる故、上京当時に購入したレミパンが限界を迎えたので。
東急ハンズにレミパンも売ってたけど、あれ1万くらいするのか。予想外に高級でびっくりした。
結局買ったのはふつうのテフロンのやつだけど、
軽いし持ち手が木で底がアルミで見た目がかっこいい。
鉄のフライパン最高峰の極シリーズと迷ったけど、お手軽感のあるほうを選んでしまった。
しかしあれだ、蓋を買い忘れた。蓋はやっぱり必要です、あの、目玉焼き作る時とか。

それから週末によく行く商店街の手前にある最強の八百屋へ向かった。
何言ってるのか全くわからない八百屋の男たちの勇ましい伸びの良い掛け声を聞いていると、
これはもはやどこかの民族音楽なのでは、という錯覚を起こす。
CD売ったら案外ニーズあるのではないかしら。
そんな民族音楽(確定)を聞きながらテンション上がるままに、衝動買いしたのは皮付きの筍。
筍の皮にはふさふさした毛が生えていた。とても動物っぽい。

そんな八百屋のある通りの近くには、輸入食品や洋酒を扱ってる店があって、
そこでナンプラーと冷凍の生赤唐辛子を買っていった。
というのも、これまた別の商店街を進んだところに
古道具屋なのになぜかワサワサと新鮮な野菜を売ってる店があって、
そこに我が愛しのパクチーがとても安く売っていたものだから、
今夜はパクチー料理で決まりだ、という話になったのだ。
パクチーといえばナンプラーと唐辛子でタイ料理だろう、という自然な流れだった。

さて、ここでひとつ、筍にまつわる豆知識です。
筍はぬかと唐辛子と一緒に茹でると、灰汁が抜けやすくエグみも取れて良いらしい。
ちなみに最強の八百屋では筍を買うとぬかも無料でつけてくれるから、やっぱり最強。
そして筍は茹でればやわらかくなる、というものではないんだって。
火を通したからと言って別に硬さが変わるわけではなく、
茹でる理由は灰汁を抜くためでしかないらしい。

ということで筍を茹でていると、春の穏やかな香りが台所に充満する。
この香りだけで幸せな気持ちになるし、なんでここ半月ほど卑下人間に成り下がり、
鬱々と過ごしていたのかまったく思い出せなくなって、嫌なことすべて忘れた。
だから、春に悩んだら筍を茹でると良い。
茹であがった筍は、シンプルに塩をまぶし、ちょろっとオリーブオイルをかけて食べることにした。
初めての組み合わせだったけど、春の幸せな味がして一瞬気絶した。
いや、気絶はしてないけど、でもそれくらいおいしかった。

そんなやさしい味わいの筍から一転、
ナンプラーと赤唐辛子とパクチーを使ったタイ風魚の煮つけは辛すぎて涙と汗が出る一品。
辛い物はもともと好きだけど、さすがに生の赤唐辛子の刺激の強さを舐めてはいけなかった。
ちなみに口の中で暴走する辛さを鎮めるには、水を飲むことは逆効果。
ヨーグルトとか乳製品を飲んだ方が、辛さがおさまるらしい。
辛いもの好きのみなさん、よく覚えておきましょう。

それにしても今週末は天気がよかった。
昼間は上着なしで丁度良いくらい。
この日はちょうど近くで大道芸フェスティバルがやっていたけど、絶好のお祭り日和だったんじゃないか。
そんなお祭りを横目に、朝銭湯に行ってコーヒー牛乳を飲んだり
残りの筍を使った炊き込みご飯とお味噌汁を食べたり、
ゴールデンウィーク中に読みたい本を吟味したりしていたら、いつのまにやら日曜も終わりそうだ。

たぶん、こんな休日の過ごし方ができるのはまた1か月後とかそれくらいだと思う。
1か月後とかだと6月手前。もはや初夏の兆しが来るのではないか。
そうだ、今年も我らが夏がやってくるのでは。

そんな具合で、日々の中にちょいちょいと楽しみな目標を置きつつ、
あい変らずなんとか大丈夫だったり、季節に敏感であれたら良いですね。





かしこ。

2015年3月28日土曜日

INTERNET CULTURE01

気になっていることがある。

▲メールで文章を書くときに、「、」「。」ではなく「,」「.」を使う人がいるのですが、あれは何か意味があるのか?クセなのか、間違えちゃったのか、自己表現の一種なのか?

▲Twitterとか何かしらのSNSでの発言の中で、iPhoneの絵文字を5~6個くらいずらっと並べて使ってる人をよく見かけるのですが、あれも流行ってるのか?一見、無作為に並べられただけで意味を成してないように感じるけれど、あれは一種のアートなのか?

▲Instagramでコメントとは別に、複数のハッシュタグを使って所感みたいなものを表明してる人も見かけるようになったのだけど、ハッシュタグってそういう使い方ありなのか?本来のハッシュタグの意味を成してないのではなかろうか?


以下、参考資料。



奥深きインターネットカルチャー。本日は以上です。


かしこ。

2015年3月22日日曜日

週末はずっと台所に立っている

できればパクチーが安く買える街に住みたい。


豚バラ肉のグリル焼き、ベトナム風。 
ナンプラーをベースにした漬けダレで一晩寝かせてから焼くだけ。 
こちらのレシピを参考にした。


我ながら驚くほど美味しかったので、今度実家に帰ったら家族に振る舞いたいと思う。



何かとナンプラーに頼りがち。これだけでそれっぽい味になるゆえ。
あとアジアンテイストなデザインが好みである。

とりあえずベトナムか台湾に行きたい。


かしこ。

なんだか春めいてきた

三度の飯より夏がすきなのだけど、3月末~4月頃の春もけっこうすきだったりする。


というのも、この時期上京したばかりのような人たちが、
Loftや無印良品やデパート各所をうろうろしながら、
新しい生活用品やオシャレなカバンや洋服を
ごそっと購入している様子を眺めるのが楽しいからだ。

あと、大学1年生のような子たちが、
初めてあてたようなくるんとしたパーマと、
明るく染めたカラーが初々しい髪の毛を春風になびかせながら、
一張羅の恰好をして大学に通う姿を横目に、
桜散る道を自転車でかっ飛ばすのが楽しいからだ。

こういう新生活のスタートを楽しみに、あるいは不安そうに切り始めている人たちを見ていると、
自分も何となくソワソワとした新鮮な気持ちになるし、昔の自分を思い出すようで懐かしくもある。
あと上着を着ていると少し暑いし空はカラッと晴れているし、
今こそ外でビール飲むべきなのでは?とソワソワしてくる。


と、いろんな意味でソワソワしながら乗り込んだ電車の中でのお話です。
方言抜けきらず(たぶん抜かそうともしていない)、ちょっと垢抜けない様子の若者2人組が、
訝しげに外のホームの様子を眺めて話していた。

「ほら見てみ、みんな『わいは東京人や』って顔して歩いとる、
東京は『わいは東京人や』って顔した人ばっかりでどうかしとるな」

気取った連中ばかりだ、これだから東京ってところは・・・
という居心地の悪さと憧れが入り混じった複雑な感情故の発言なのだろう。
自分にもかつてそんな感情があったような気がして、これまたノスタルジックになったり、
すこし微笑ましく思ったりした。


東京は基本的に(自分も含めて)地方出身者が多い場所だから、
誰しもが少なからずこの「東京の異様さ」を感じたことがあると思う。
しかし驚異の適応能力を発揮して、自己実現への欲望と情熱を燃やしているうちに、
気づいたら自分自身も『わいは東京人や』という顔をして、
「東京の異様さ」を構成する一要素になってしまうものだから、おもしろい。


思えば7年ほど東京で暮らしていることになる。
自分も立派に『わいは東京人や』という顔をしているのだと思うと、我ながらウザさがあるな。
地元がいちばん、田舎こそ我がアイデンティティ、とか言ってたくせに、
今じゃ「吉祥寺の無印良品とテレビ東京さいこう!」とか言ってるので、
ミーハーなところがあるのは否めない。むしろ基本がミーハーだ。
このへんはもはや仕方ないと思って気にしないことにしている。


ひとまず今年は特に環境も変わらず、去年と同じように春を迎えるわけだけど、
いつかまた自分にも新しい環境に飛び込まなきゃいけない時期は来るだろう。
基本的におもしろそうな方にフラフラ流れていくミーハー人間なので、
もしそんな春が来た暁には、新しい環境を前に異常に張り切ったり、
気取った連中をこっそり皮肉るなどして忙しくした後、
やっぱりこっちのローカルラジオ最高!とか言って、
何かしらドヤ顔できたらいいな、と思っている。


今のところ引き続き『わいは東京人や』状態なので、
4月から東京暮らしをスタートする若者たちの浮足立つ様子を見ながら
街歩きをするのがとても楽しみである。

かしこ。

2015年3月21日土曜日

ZUCCaの話

昔のブログを読み返していた。高校3年~大学頃のもの。

新しい人間関係築かなきゃいけないのが億劫、という理由でずっと塾というものには通いたくなくて、DMの漫画がおもしろいことで有名な進研ゼミ一本で大学受験に挑んだ頃に始まり、晴れて志望校に合格して東京一人暮らしをスタートしてからの日々が綴られていた。読んでみた感想は、意外とちゃんと自炊してたんだな、というのと、好きなものも全然変わってないな、というもの。

ZUCCaというファッションブランドが昔から好きだった。そのことがブログにも何度か書いてあって、あーこの頃から好きだったっけ、と懐かしい気持ちになった。


ZUCCaとの出会いは大学受験期間中。新宿を拠点に2週間ほど東京に滞在していたんだけど、当時新宿の小田急百貨店にZUCCaがありまして(たぶん今はもう無い)。試験の合間に、たまたま立ち寄ったZUUCaで目にした、どシンプルな長財布に心奪われた私は、「合格したらこの財布を買って、おしゃれ東京生活はじめるんだ」と心に決めていた。
そして本命大学の試験の日、前日に謎の腹痛と吐き気に見舞われホテルのトイレで失神するなどしつつも、なんとか無事に最後の試験を終えた。試験後に大学まで迎えに来てくれた母と一緒に、雨で冷えた体を温めようと入った近くのモスバーガーは、お腹を空かせた大学帰り、ZUCCaの長財布片手によく通う場所となった。


慌ただしく始まった東京一人暮らし、そして大学生活。新しい人間関係を築くのが億劫な自分が、誰一人知り合いがいない中でどうにか友人を作り、それなりに愉快に楽しく大学生活を送っていたのは奇跡的だし、単純に運が良かったなと思っている。

そんな大学時代から今もずっとつけている指輪がある。これもZUCCaのものだ。かつて大切な人にもらった、とかいう素敵なエピソードは全くなく、普通に自分で買ったのだけど。
ZUCCaのロゴが刻まれた、少しゴツい見た目のこの指輪を買ったのは、新しい生活環境に少なからずストレスを感じていた大学入学当初。始めたばかりのバイトでは、これまで関わったことのないタイプの、強面でイケイケの店員に怒られるばかりで、毎日吐きそうだった。受験中とまではいかないが、わりと鬱々としていた時だったので、なんとか自分を奮い立たせるべく、近所の東急にあるZUCCaを冷やかしに行った時、わりと手ごろな値段で指輪が売っていた。買わない理由はなかった。


以来、毎日ずっと身につけている。あなたといえばこの指輪だね、と言われるくらいに、一心同体と化している。夏は毎度、指輪焼けができた。でもはずさないから気にしなかった。自分で言うのもなんだが、「かっこいい指輪だね」と、褒められたことも多々あったんだぞ。
どうでもいい話なのだけど、昔かの有名少女漫画NANAを8巻くらいまで読んだことがあって。その1巻目で、確か主人公の奈々が初めてナナと出会った時、ナナがつけていたVivienne Westwoodの指輪を見て、「年季が入っててかっこいいなー」とか言うシーンがあった。自分のボロボロのZUCCaの指輪もそんな感じに見えたのかも、と謎の満足感に浸ったりしたもしていた。懐かしい。


そんな感じで、大学時代は大した経験も才能も無いくせに、変に背伸びしたりお洒落ぶったり、月並みにウェイウェイ調子乗ったりしてたわけですが、自分では月並みはイヤだと思っていたから、大学の卒業式は袴を着たくなくて、ZUCCaのワンピースを着ていった。入学前に買った長財布と同じ、真っ黒いやつを。そして入社前には、新しくCABANE de ZUCCaの時計を買って、毎日つけていた(使い込み過ぎたので、今は少し休ませている)。


という具合でここ7年間は、毎日何かしらZUCCaがある生活を送っている。7年前から今でもよく身につけているのはボロボロの指輪。特別なセンスや才能や経験がなくても、長い間変わらず好きなものがあるというのはちょっとした自信になるし。身につけると元気になれるものがある、というのは良いものだ。これは完全な自己満足でしかないのだけど。



「中学生男子みたいな財布ですね」とか、「ゴツい指輪だな」とか、「もっとカラフルな恰好したらいいのに」とか言われたこともあるけど、まあそれが全部っていうわけじゃないから、どうかお見逃しください。


以上、好きなものの話でした。

かしこ。

2015年3月8日日曜日

名前も知らないBGM


気温が15度を超えたあたりで夏の気配を感じ始める。

気が早いですが、夏に思いを馳せると気分が高まるので、
アップテンポなBGMが耳に入ると、いつもより余分に反応しがちなのですが、
それが何の曲なのかわからなくてもどかしい。

名前も知らないその音楽が、流れる一瞬の間だけ心奪われる感じもまた、
ひと夏のなんちゃら的なセンチメンタルな感じがするようなしないような。

ということで、今ではもはや知る術もない、
あの店のBGMで流れていたあの曲なんだったんだシリーズやります。


●OSHMAN'Sのサーフ・ミュージック

このジャンルあまり詳しくないんだけど、Jack Johnsonくらいしか知らない。
いよいよカラフルなアウトドアグッズが並び始め、夏の気配を後押しするOSHMAN'S。
店内で流れていた、夏の海辺で聴きたくなる系のあの曲、なんだったんだ。

●WESTERNのUSロック

吉祥寺の老舗ジーンズ店です。ハリウッドランチマーケットも商品も扱う。
穏やかで味わいのあるおじさま店員さんが丁寧な接客をしてくれる店内で、
MADE IN USAとMADE IN JAPANの丈夫な素材のように、
しっかりとした丈夫そうな音を鳴らすあのロックバンドの曲は、なんだったんだ。

●CHICAGOのハードコア・パンク

我らが王道の古着屋CHICAGO。
期待を裏切らないネルシャツとかLevi'sとかカーディガンなどの品ぞろえ。
そして期待を裏切らないハードコアなパンクロックが大音量で流れているんだけど、
あのやんちゃなギターサウンドかきならすあの曲、なんだったんだ。



なんだこれは、我ながらすごく不毛なテーマのブログだ。

結局何の曲だったのかはわからないけど、
名前も知らない音楽に、ふとした夏と高揚を感じた気持ちだけは
書き残したっていいじゃないか。これはただのブログだし。


そして今ふと思い出した夏っぽい曲といえば、これがすごく懐かしい。


あと、いつか自分の店とかラジオ番組持つことになったら、
流したい曲のリスト作ってニヤニヤするやつ、楽しいです。


かしこ。