たとえば、土日祝日の休日の夏。
Tシャツとハーフパンツにサンダル、変な柄の帽子かぶって小さいウェストポーチを肩からかけてる人がいるじゃないですか。
こういう、夏ならではのラフな格好をしている人を見て、
ふと、「この人も普段はびしっとスーツ着てオフィス街でせかせか仕事してるんだろうな」
とか思ったりして、勝手に何とも言えないセンチメンタルな気分になる。
じりじりと太陽を浴びて、止まらない汗。
汗をいとわないTシャツ姿で、外の空気を吸いながら飲む冷えたビールのおいしさ。
通勤電車で聴くと何とも思わないような音楽は、
商店街へ出かける道中で聴いてみると、
なんだかすごくカッコいい曲に聴こえて感動する。
なんでもない東京の休日を、なんでもないように過ごしているわけだけど、
ふとした時に、このなんでもない感じが、やたらと感慨深く思えてきてしまうのは、
きっと夏のせいだというのも、あるんじゃないかしら。
夏生まれのわが身にとって、夏は偉大すぎる。
かしこ。