2014年4月20日日曜日

iPod音楽メモ04:最近のヘビーローテーションと日常の嗜み方


ちょっと前に、遅ればせながらLast.fmを使い始めました。
あれ、おそろしいです。自分がこれまで再生した音楽が丸裸(いやん)

意識的に音楽を並べるのではなく、無意識にたくさん聴いている音楽が並べられるので、
自分の本性が暴かれたかのような恥ずかしさがある。
表ではスペアザやらUSロックすきみたいに言いつつ、
実は椎名林檎のほうがめっちゃ聴いてるやん自分、とかね。

青春はごまかせない。

ってことで今回はLast.fmを参考に、
先月くらいヘビーローテーションしていたアルバムから、2曲を取り上げてみます。

●サカナクション 「NIGHT FISHING」



友人が、カラオケで熱唱していたこちらの曲。
サカナクションンの「フィッシングイズグッド」。

個人的に、音楽は歌詞よりもまずメロディーで好きになることが多いのですが、
これは歌詞とか、言葉のほうが先に入ってきました。
(カラオケには歌詞テロップがでかでかと出てくるからかしら)

「いつかさよなら 僕は夜に帰るわ 何もかも忘れてしまう前に
ビルの灯りがまるでディレイのように流れてた いつまでも」という歌詞。
それを歌う友人(酔っ払ってる)と、聴く人々(めっちゃパフェ食べてる)。
夜中に(高円寺のカラオケの鉄人で)、この曲を聴いたらなんか泣きそうになった。

普段せっせと仕事をしながら、悩みや疲労を抱えている人々が、
週末オフィス街から離れた場所で、酒を飲みウサを晴らすかのように歌を歌いつつ、
我を忘れてしまう前に終電に乗って、中央線の窓から見える外の灯りをぼんやり眺めて、
また明日から始まる仕事と、束の間のカラオケボックスでの時間に思いを馳せながら思う。
こうしてただ毎日は過ぎていくんだな、いくつまでも。と。

・・・みたいな、勝手な解釈をして、勝手にセンチメンタルな気持ちになりました。
すきな人たちとの楽しい時間と、日頃抱えている苦悩のコントラストが、やたら切なくて染みる。
本当はこんな意味の歌詞じゃないと思います。あくまであたくしの超個人的な解釈です。


こういう音楽の歌詞とか、本に書かれた言葉ってものは、
本来の意味は別として、まるで自分の心境を代弁してくれたかのような錯覚を見せてくれる。
たとえ都合が良くてもそれは自分を前向きにしてくれるし、心地良い夢を見させてくれるから、
この世知辛い世の中を生きていくためには、とても大事なものだと思っています。


●レキシ 「レキシ」



レキシを知ったのは、なんだっけかな。
確かテレビか何かで紹介されてて、良いな~と思ったのがきっかけだったような気がする。
そして思い出したかのように、先月1stアルバムを借りて、iPodに入れた。

わたくし個人的には音楽を聴く時、
バックグラウンドとかバンドメンバーとか曲名とか、あんまり気にしておりませんで。
単純に耳に入った音が良ければ、それだけですきになって、
予備知識的なものを一切知らないまま、ただ音だけを楽しむ、というのが常です。
そしてしばらくしてから、ふと改めて詳細を調べてみると、わあびっくり、今更気づくことが多かったり。

たとえばレキシに関しても。

レキシこと池田貴史さんは、元SUPER BUTTER DOGでキーボードをやっていた方です。
SBDと言えば、ボーカルの永積タカシさんのソロユニット、ハナレグミ。
ハナレグミもSBDもすきなので、当然のようにレキシもすきになりました。
で、ひとつ気になった曲が「真田記念日」。

ゲストボーカルで歌ってる声に聴き覚えがあるな~誰だろうな~と思ったら、中村一義だという。
中村一義と言えば、私高校受験の時にめっちゃ聴いていた100sのボーカル。
うおー懐かしい!この二人つながってるんだ~と思ってよく調べたら、
レキシこと池田さんは100sでもキーボードやってたんですね。

100s(中学高校)→ハナレグミ(大学)→SUPER BUTTER DOG(社会人1年目)→レキシ(社会人2年目)
と、かつて聴いていたものがまわり回ってつながると、何だかおもしろいですね。




2001年の空気と、サヨナラCOLORのメロディー。ああ、泣きそう。
SUPER BUTTER DOG、良いバンドだなあ。
この曲にインスパイアされた竹中直人が作ったという同名の映画も、気になります。


音楽を楽しむとっかかりは、メロディーと直感で。
でもそのあとじっくり調べてみると、芋づる方式でおもしろい物事を知れる。
それだけでめちゃくちゃ人生楽しいし、ぜんぜん飽きないです。


かしこ。