8月末、高円寺の阿波おどりを見に行ってきた。
記憶が曖昧なんだけど、たぶん去年も見に行ったと思う。
けど記憶が曖昧なものだからすっかり油断していて、
電車から降り立った瞬間、駅のホームから改札までの道のりが激混みの状況を
しかと受け止める心の準備ができておらず、アワアワした。
例年、2日間で100万人がやってくるというから、さぞごった返すのだろうと
思ってはいたはずなのに、完全に普段行くような気軽な気持ちで行ってしまった。びっくりした。
とはいえ、無事街に降り立つことができまして、
まずは北口目の前にある「東京屋」という輸入食品屋を目指した。
東京屋は高円寺でお祭り事があると、毎度店の前でヒューガルデンの生を売っているのでいつも買いに行っている。
他にも、ドイツソーセージみたいなものやパエリアなど、
輸入食品屋ならではの食べ物や料理をテイクアウトで買うことができたりするのでとても良い。
年季が入った店構えの中に、やんちゃなPOPが多いのも楽しいロックな店です。
そんな具合で、各商店街がここぞとばかりに気合を入れて売り出している露店の
ビールや食べ物を楽しみながら、阿波おどりを眺めていたんだけど、
なんでか昔から、阿波おどりを見ると涙が出そうになる。じわっと涙が浮かんでくる。
阿波おどりしてる人ってみんな笑顔ですごく楽しそうなんですよ。
そして指先とか足の先までピシッと伸びていて美しい動きをしている女踊り。
時折リズムを変える太鼓や尺八などの鳴り物。
それに合わせてダイナミックに動きをアレンジする男踊り。
大人に混ざって、たどたどしくも誇らしげに踊る子どもたち。
それをまた笑顔で眺め、掛け声をあげる観客たちとか、
そのすべてをひっくるめて「ああ、これぞ人間だ」という気持ちになる。
すると泣けてくる。
あの感覚はなんなんだ。
前世に何かあったのか。
今年は雨が降ったり、ほぼずっと曇り空の中での阿波おどりだったけど、
気温も涼しかったから、踊っている人にとっては過ごしやすかったと思う。
楽しそうに踊っている人とそれを眺める街の人の様子を目の当たりにでき、
わたくしも大満足でございました。
夏のクライマックスに街が踊る(公式キャッチコピー引用)。
また来年も阿波おどり見に行こう。そして泣こう。
そういえば日曜はなぜか御神輿もやってた。
こちらも負けじと盛り上がっていた。かしこ。