今までは週末日曜にまとめて常備菜を仕込んでおいて、平日朝はそれらと冷凍しておいたごはんをレンジでチンするだけで済ませていた。
この春、引越しをした。以前の家よりもキッチンが広くなった。それからとうもの毎朝すこし早起きをしてキッチンに立ち、米を炊飯器をセットしてからまな板と包丁を取り出し、肉やら野菜やらを切るところから朝ごはんの準備を始めるようになった。
毎朝なるべく違う料理を作ろうとしたり、炊飯器をセットしてごはんが炊き上がるまでにちょうど完成するくらいのテンポで作り終えようとしたりしている。我ながら意識が高まっているのがよくわかる。あまり手が込んだ料理は作らないけど。インスタントの味噌汁やらさとうのごはんなどを使うことだってある。
そんな具合の毎日の朝ごはん自炊、前までは絶対できる気がしなかったけど、今は特にしんどくもなく面倒とは思っていない。まだ2か月くらいなのでだんだん嫌になるかもしれないけど。
まあでも、完全に自己満足な話だけど、毎日早起きをして朝からそれなりに健康的な手作りごはんを食べると、気持ち的にも健康な感じがして清々しい。あと包丁と火を扱うので、寝起きだとしてもある程度の緊張感を持つ状態になるため、パキッと目が覚める、ような気がする。おかげさまで電車の中で爆睡せずに読書とかする余裕ができてきた。たまに寝る日もあるが。
最近作ってよかったのは、肉味噌とオクラのうどんとか。あと楽で見た目が立派なのはしらす丼。あと何作ったっけなぁ。
料理は、楽器を即興でかっこよく演奏するような、バッティングセンターでホームランを打つような感覚と似ている。理屈だけではなく体に染みついた感覚や情熱で、うまい具合に凹凸がぴちっとはまった時に素晴らしい結果ができあがるような、そういうロマンがある気がしている。そんなロマンを毎朝の糧として、ああ何か朝からわりとうまいものができたぞ、という達成感を抱きながら、電車に揺られ出勤して、1日の仕事をがんばる。
とは言え別に、ここのところ楽器を演奏したりホームランを打った経験は無いので勝手なことを言ってるし、ちょっと贅沢なYEBISを飲みながら言ってることなのでアレですが、何か前向きに料理して毎日を生きているから、たぶん大丈夫。