苦手な質問が2つある。
「好きなものは何ですか」「休日は何して過ごすんですか」
「好きなものは何」という質問に関しては、以前もブログで書いたことがある。要は、その質問者が期待しているであろう、場の会話を広げやすいような面白味のある回答は自分の口からは一切出せないし、つまり何かを面白く語るスキルが自分に無さ過ぎて苦手意識を積み重ねている、という状況だ。人の話を聞くのは得意だが、逆になると本当に苦手。
「休日は何して過ごすんですか」という質問も同様で、特にパッとした趣味を持ってるわけでもないし、ふつうに朝起きてごはん食べて散歩してビール飲みます、みたいな感じになるので、あえて面と向かって聞かれると情けなくなるからいっそ聞いてくれるなという気持ちになる。
周囲を見ていると、この2つの質問に上手く楽しく面白く答えられる人が多いなと思う。このインターネット時代、自分の日常を見えやすい形として世に発信できるようになったからだろうか。フォトジェニック、なんていう言葉もあるくらい、ちょっと物珍しくて写真映えがして、人に話すと「へーすごい!」となる何かを、きちんと自分のものにして人生を楽しんでいる人が以前よりもグッと増えたなという気がする。ここでもう、面白さを発信できなければ文化的な人間として時代遅れなのかもしれない、何かを切り拓かねば。とか思わなくもないけど、一瞬高まった意識もすぐに萎れて、いつもの日常に潜り込む。
自己満足の範疇であれば個人的に好きなものはあるし、好きな休日の過ごし方はある。それらは面と向かって人に語るにはしょうもない話なのでめったに話したりはしないけど、自分で眺めてニヤニヤ楽しむ分にはSumallyやVSCOというWebサービスはちょうど良い。自分で眺めるだけに、と言いながらそれをやってることをこのブログで誰ともない誰かに主張したりするという。そんな感じです。