もはや定番スニーカーの代表格、コンバース・ジャックパーセル(白)を先日買った。
ずっと履いてたコンバースのスキッドグリップ(白)が
車道の油がまじったような泥水がはねてダルメシアン柄になってしまったので、
思い切って新しい白スニーカー買おうと思い、購入した次第です。
ジャックパーセルといえば、ニルヴァーナのカート・コバーンが愛用していたことでも有名で、
グランジファッションには欠かせないアイテムだったりするそうだ。
なんていう状況も、カート・コバーンにとっては非常に不本意なことなのかもしれないけど。
(参考: カートコバーンの遺書を詠む)
(これはジャックパーセル履いてないっぽい)
カート・コバーンの話じゃないけど、
「少数派」とか「オルタナティブ」であるからこそカッコよくて価値があったものが、
みんなに憧れられて、大量に消費されるようになったことで、
いつの間にか少数派ではなくメインストリームとなり、
何だかダサいもののような気がして困惑する、ということは現代ではよくあることだと思う。
前にもそんなようなことをブログに書いた。
だから皮肉なことに、他には無い独特の個性に自己を見出そうとしたのに、その点で既に突出していたカリスマモデルをみんながみんな真似するようになるもんで、結局同じようなニット帽にニューバランスのスニーカーを着こなす女子が大量に街中を闊歩するようになるという。―シティボーイ&ガールが街へ歩き出す
これ1年以上前に書いた話だけど、
今見事に「POPEYE(笑)」、「シティボーイ(笑)」、「ニューバランス(笑)」だもんなあ。
少数派でイケてたものが大衆化すると、
「(笑)」が付いて周囲から冷やかされちゃうもんだから、
現代は何とも冷酷な時代だ。
好きなものも素直に好きだと公言できないのは非常に生き辛い。
ただ、ジャックパーセルをはじめコンバースのALL STARやVANSのERAなどは、
もはや単なる流行ではなく定番の域に達しているのではなかろうか。
誰でも気軽に手に入れられるし持っている人もたくさんいるけど、
「かぶるのも当たり前だわな」くらいの気持ちで細かいことは気にせず、
わりと履きやすいスニーカーだと個人的に思っている。
っていう気分で、あんまり気にせずにジャックパーセルを買ったんだけど、
とはいえ今もきっと「あ、ジャックパーセル(笑)」とか冷やかされることも無くはないんだろうな。
でもそんなのキリがないし、好きなものは好きなんじゃボケ、って話なので、
肝を据えて自分が好きな物事を楽しむのが精神衛生上良さそうです。
「(笑)」をつけたがる輩は放っておくに限る。
しかし私も典型的な現代人ゆえ、「(笑)」の冷やかしには日々びくびくしながら生きているし、
全然かっこつかないけど、こういう社会もじっくり見渡してみるとなんだか滑稽ですな。
かしこ。