2012年6月1日金曜日
90年代の音と空気。
90年代というと、私はただ目の前の小学校生活に毎日必死で、
大人たちはどんな音とお酒を味わい、踊り、髪型と洋服にこだわりを持っていたのかなど、
まったくもって考えたことなどありませんでした。
その時の私など、たまごっちの世話とドッヂボールと泥団子作りに毎日忙しかったわけで。
でも何となく、90年代の世間のトレンドを、子どもながらに眺めてみた時の印象は、
なんだかコギャルという肌の黒い、だるだるの靴下を履いた女子高生が
「ちょべりば」などという、いちいち癇に障るような意味不明な言葉と、
超重低音の音楽を爆音を撒き散らかす、ハイビスカスを飾った真っ黒な車など、
なんだか粋がった世界があるものだなあ、というような具合でした。
がきんちょのくせに、そんな世間を冷めた目で見ていたような気がします。
そうしていつのまにか私も大人の仲間入りをしまして、
90年代に青春を謳歌していた方々に影響されまして、
フィッシュマンズを始め、その頃のいろんなバンドや歌を教えてもらって、
なんだ、90年代ってこんなにも不思議で自由でイカした世界があったんだ、と思いました。
それまでって、なんとなく古くさいようなイメージだったのに(失礼)
今じゃすごく憧れの時代だったりします。変な言い方だけれど。
奥田民生とか、H Jungle with tとか、YMOとか真心ブラザーズとか、ハイスタとか。
その頃の音楽や雰囲気がすごく素敵だと、今は本当に思っています。
ゆるっとしたTシャツに、だぼっとしたハーフパンツ。
適当な帽子かぶって、おどるかんじ。
たぶん、今30代とかそのあたりの人たちが、
ちょっと若い頃はじけていた文化や(バブル的なのじゃなくてね)
今大人になってもなお、青春時代の文化を残しつつすこし進化させて、
外遊びしたりフェス行ったり踊ったりしてはしゃいでいる姿が、
なんとも素敵だな~と思うのです。
うまく言えないけど。
大人っていいな、って、うらやましがってる最近です。
私も十年後くらいには、あんな風に、少年のような大人になっているのかしら。
なれたらいいね。
かしこ